もう少しで定年という年齢になって、妻を病気で亡くしました。
定年後はふたりでいろいろとおいしいものを食べたり、たまには旅行などにいったりして楽しく過ごそうと話していたのに、あまりに急でなかなかショックから立ち直ることはできませんでした。
子どもはいましたが二人とも男の子だったこともあって、それぞれの奥さんの実家のほうと懇意にすることが多かったです。
また遠方でしたので、心配はしてくれましたが、だからといって気軽に会いに来てくれるというのはむつかしかったですし、それも仕方がないとあきらめていました。
ですが仕事帰りにスーパーやコンビニで弁当などを買って家で一人で食べる生活は何ともわびしいものでした。
そのうち慣れるかと思っていましたが、慣れるどころかますますつらさがますばかりで、せめて話相手がほしいと切実に感じるようになったのです。
妻に先立たれた夫は老け込んでいくというのは本当だな、などと考えたりしていました。
それでたまたま仕事関係の人とそんな話を雑談していると、再婚してみてはどうですかといわれたのです。
今更再婚なんてと笑うと、最近は中高年の再婚はすごく多いですよと教えてくれました。
それでいろいろと調べてみると大阪のある結婚相談所では中高年の比率も多く、みんな積極的に人生の後半戦を楽しく過ごす相手を探していることがわかりました。
それで自分も思い切って登録してみようかという気持ちになったのです。
さっそく登録してみると確かに自分と同じくらいか、もしくは自分よりもっと上の年齢の人もたくさん登録しているようでした。
自分より上の人も多いということでなんだかリラックスできた気分になり、本当に楽しくいろいろな女性と食事にいったりできました。
その中の一人で、自分のように数年前に配偶者を亡くした女性がいました。
その人は一人で気楽などとは感じず毎日さみしいといっていました。
今はその女性と籍をきちんと入れ支えあって暮らしています。
料理の上手な人で満ち足りた毎日です。
結婚相談所に登録して本当によかったと感じています。

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